2005年
台風が来るという9月6日朝10時半に成田からベトナムにたちました。
昨日いきなりホーチミンからフエに行く国内便の時間が変更されて。。。なんと1時間しかない乗り換え時間。。。旅行社の人は、あちらが予約を受けたから大丈夫というけど。。。
ベトナム航空の恐ろしさを知らないな。リコンファームしてもいきなり自分の席がなくなることもあるんだから。あきらめてホーチミン一泊するしかないな。。。。そう思って、成田のカウンターでチケットの時間を変更してもらう。
カウンターの人は予約を受けたから大丈夫という。ほんとうにー?だいじょうぶー?私の不安そうな態度を察してか、なんだか偉そうなベトナム人が現地に電話をする。
台風の影響か20分ほど遅れての離陸。あーあ。。。
快適な飛行を続けてホーチミン着。でも2時30分。。。フエ行きは3時15分。45分しかない。
入国カードは機内にないので、到着してから書いてと言われてる。
これで乗り換えるのか。。。どうしよう。いちいち時間がかかりそう。
もうだめだな。そうおもって入国審査に急ぐ。と、私の名前が呼ばれてる!
「ミズダイゴク ミズダイゴク!」 私の大きい名札を持った係官が大声で私を呼んでいる。
「イエス ヒア」 そう答える私をひっつかんで、「ハリーアップ」と急がせる。
入国カードがないためモタモタしている人たちを尻目に超特急で審査を通過。。。税関、荷物。駆け足で通過。
走りながら係官はトランシーバーでこまめに連絡を取る。国内線のカウンターでは係員が待機して国際線の係官から私を受け継ぐ。
誰もいないゲートに急ぎ連れて行かれ、飛行機の中に突っ込まれて。。。。ベルトを着用すると同時に離陸。。。時計を見ると3時10分。。。5分前にすべりこむ。こんなこともあるんだ。
ベトナム航空でもこんなこともあるんだ。感謝。
子どもの家を支える会ベトナム事務所長のミンさんのお迎えを受けて、ミンさんのホテルに。
明日から3日間休みなく働くのだ。そう思っていると小山さんから電話。テレビ局の撮影隊と一緒なのでコードーの店に来ないかとお誘い。
コードーの店は福島大学の経済学部とテレビ局の撮影隊でほとんど貸しきり状態。
ここでは小山さんを慕って来るいろいろな人たちと出会いがある。今日の出会いに感謝。
心地よい酔いと新鮮な
食材の家庭料理。未知の世界を覗く充実した会話。今日の贅沢な時間に感謝。
9月7日
午前中はベトナム事務所のハンさんと一緒に子どもの家に。タム医師と3月の研修の打ち合わせ。タムさんはとても意欲的。子ども達のカルテをもとに、此処でのタッチセラピーの状況を話す事になる。3月のフールー小学校はタムさんも一緒に行くとのこと。なんだかいまからワクワク。
午後は子ども達と保母さんの治療。タッチセラピーはすっかり定着して、子ども達は当たり前のように診療室に来る。保母さんの部屋で治療をしていたら子ども達がやってきて、さっさとお灸を自分達ですえる。火の始末があるのでハラハラしていたら、それも危なげなくやる。保母さんも子どもたちに任せて見守っている。千年灸タイプのお灸は此処ではすっかり受け入れられている様子。湿度が高く、温度差が激しく、床が石で、ほとんど素足ですごすフエの人たちには関節を痛める人が多い。そんなわけで温灸が気持ちよく効果を実感できるのだろう。
9月8日
午前中は昨日治療ができなかった子どもと保母さんの治療。入所して一週間の子の治療をする。まだここになれないため、表情は固く、体は固まっている。子ども達が心配して口々にこの子は寂しい子なのだと言ってくれる。かつて自分も経験した入所の寂しさを思いやって、子ども達は一生懸命かばおうとする。治療後少し笑顔が出る。がんばれ!
午後はフールー小学校に。小山氏とハンさんが同行してくれる。
校長先生は5月と同じようにこぼれる笑顔で迎えてくれる。3月の研修を快く受けてくださる。この小学校は640人の子ども達が在籍し、その大部分が水上生活者の子ども達。貧しいため、極わずかな必要経費(学費はただ)すら払えない子が多いとのこと。立派な設備のルロイ小学校がちらと頭をかすめる。この小学校の必要経費はここの20倍弱。うーん。貧富の格差は教育にも出てきている。
120人の子ども達が今日のタッチセラピーの治療を待っているとのこと。うーん。私一人なので、前部で6時間ぐらいかかってしまいそう。2年生40人の治療に変更していただいたが、それでも2時間弱かかる。
9月9日
キムロン病院の障害児センターのアン医師を訪問。障害児のタッチセラピー治療。アンさん、3月に研修で伺うことを了解してくれる。いっそのこと農村地帯のスンフー地区などに行って研修したらとアンさんからの提案。3月は障害児親の会にも出られそう。フールー小学校はアンさんも一緒に行くとのこと。
午後はベトナム事務所のスタッフ治療。みーんなひどい肩こり。軽い針がよく効く。夏は訪問者が多くストレスがおおかったんだな。私もそのひとりだけど。。。。
陽は小山氏と日本語学校の先生の原さんとコード−で食事。すべてのスケジュールを滞りなく終えルことができました。小山氏と、ベトナム事務所の皆様のバックアップに感謝。
9月10日
朝フエを発ち、ホーチミンから成田に。
すべての搭乗手続きもおわり、あとは乗るだけとゲートの横でぼんやりしていたら、空港係員が私のチケットを見せろといってくる。変ね何かしら。、返してくれるたチケットは、私の名前がきちんと入ってるビジネスクラスのチケット。。えー何これ。私頼んでないよと言ったかどうか。係員はすたすたいってしまう。
ビジネスクラスって、いいんだけどなぜか落ち着かない。やっぱりあたしは貧乏人かな。快適なんだけど落ち着かずに朝7時15分成田着。
今回も一人だったけど、マブベのみんなの支えと、小山氏をはじめとするベトナム事務所の強力なバックアップで無事終了。想像以上の仕事ができました。ありがとうございました。
ベトナム 初体験記
田裕子
4月30日(土) ベトナムは真夏。連日40度の暑さ。この猛暑の歓迎を受け、ベトナム フエ市の滞在が始まった。
5月 1日(日) メーデー
〈午前〉 子どもの家最初の訪問する。 ロック寮長に会う。
学校が休みのため治療活動も休み。
〈午後〉 日々多忙な小山先生(ベトナムの「子どもの家」を支える会代表)が私たちのために一般の観光では絶対に行くことのないトゥアンアンビーチに連れて行ってくださる。40度ギラギラ真夏の太陽の下、青い海を見ながら海の幸をたっぷり味わう!
冷えたビール あー幸せ!!
5月 2日(月) 代休
フエ市の代表的観光名所ティエンムー寺へ行く。7層からなる8角形の塔はなんとも不思議な雰囲気。 ベトナム戦争時、僧侶が焼身自殺を図ったことは15歳前後であった私にも強烈な印象を与えたその僧侶がこの寺の出身とのこと。、その際使用した車オースティンをそこで見たとき、今まで過去の遠い国の出来事と思っていたベトナム戦争が今、目の前に。僧侶の写真、車がある・・・ 体が震えた。 その後、王宮跡へ。どっしりとしたおもむきのある当時の栄華を思わせる建物。王様はここでどのような暮らしをしていたのか…?想像すると楽しくなる。昼食はフォーサイゴンで冷えたビール・空心菜の炒め物・ベトナム名物のフォーを食べ胃袋も大満足!
5月 3日(火) 〈午前〉 子どもの家の子どもたちの治療をする。 ここに来てまだ数日しかたっていない子がいる。何かに怯えているかのように体も心も冷たく固くかたまっている。その子が大極さんの治療を受ける。始めは何をされるのかと不安気な目が忙しく動く。お腹・両手・両足…と治療が進むにつれ顔のこわばりも少しずつとれ、体全体の緊張もほぐれていく。終わる頃には少し笑顔も! 子どもの家の子ども達は全体的にお腹の調子が悪いと訴える子が多い。タム医師の話では打撲にはタッチセラピーがよく効くとのこと。私もタム医師の指導を受けながら数人の子どもの治療をする。初体験のことで私のほうが緊張し、体はカチカチ・冷や汗タラタラ…。 (大極さん、ホテルに帰ったら私のタッチセラピーもよろしくね!)
〈午後〉 子どもの家の寮母さんの治療をする。 暑いフエ市ではあるが、建物がコンクリートや石でできているので意外に中は冷える。床からの冷えが寮母さんの足・腰・肩などを冷やし病んでいる。 大極さんが子どもの家に行くようになって5年、一度も診てほしいと言わなかった寮母さんが今回初めて自分から‘腰が痛い’と訴えてきて温灸の治療を受ける。
「ようやく私たちの治療を認め、信頼し、心をひらいてくれた!」と大極さんが私に話してくれた。 よかった…!
5月 4日(水) 〈午前〉 スンフー地区診療所の障害者親の会へ行く。 すでに20組くらいの親子が来ていた。アン医師、大極さんの姿を見ると歓声があがる。初めての私もみなさんの歓迎をハダで感じながら言葉の分からない子ども達ひとりひとりと握手と笑顔で親しみを表す。治療の様子をデジカメで写しているとダウン症の男の子が私の後ろから飛びつき、はねてじゃれてくる。突然のことで驚いたものの、すぐ体勢をかえて抱っこして遊びだすと他の子も同様に遊びだし一同笑いのうずに… 親も子も緊張がとれおだやかな雰囲気に。ある子はカメラを貸して!と手を出したので、手にのせてあげると嬉しそうにさわりまくっていた。ダウン症の男の子はアン医師からすりっこを取りアン医師・大極さんに見よう見真似のタッチセラピーをし、お友達のうでにもタッチセラピーをしてあげている。それを見て一同大笑! ベトナム人もアン医師もハンさん(ベトナム子どもの家の職員)も障害者の子ども達も私たち日本人もみな同じ人間。みなひとつの出来事で笑い、幸せを感じている。言葉が通じない。でもみんなで笑っている。嬉しい感情はみな同じ。同じ人間ですもの。
『仲良くしましょうね』 この言葉を強く感じた。
〈午後〉 フエ市内でも貧しいと言われる漁業・農民の子が多く通うフールー小学校へ行く。タクシーに乗り、フエ市でもとても古いといわれる橋(鉄骨むきだし、車が通ると今にも川に落ちてしまいそうな橋)を渡ればすぐにフールー小学校が見える。外観は想像していたよりきれい。
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校庭に入ると若くてオシャレな洋服を着た校長先生が出迎えてくれた。(一見この方が校長先生?と思ったほどオシャレ)事務室に通されるとボトルの水(こちらではとても高価)とランブータン(これおいしいの?と思わせる形だが中身はライチのような感じで大きな種のまわりの果肉を食べる。甘酸っぱくてとても美味!)を出して下さりそれを頂きながら校長先生のお話しを大極さんと伺う。 |
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| 全校生徒800人位。ベトナムは午前・午後の2部制。みんな学校が大好き。そして一生懸命勉強しているとのこと。その後、校舎内を案内して下さる。 1クラス40名ほどで教室一杯。誰ひとり無駄話しせず、何年も大切に使用している教科書で勉強している。子ども達の表情は明るく、素直・目が輝いている。クラスに数人首に赤いタイをしている子がいるのでそのことを聞いてみると、校長先生にほめられたり成績優秀な子がつけることができる特別なもので、みんながその赤いタイをつけることができるように努力しているとのこと。 |
私たちは2年生40名の治療を行うことになる。まず大極さんが子ども達にタッチセラピーは「健康な体作りにとてもよい。体全体がリラックスする。そして痛くない。」ことを説明する。 2年生は8才ではあるがほとんどの子は身長・体重とも日本の5〜6才くらいの体格で全体に細く、ここでもお腹の調子の悪い子が多い。
イスにすわって治療を受けるとき、体・表情はコチコチ。話しかけながら(もちろん日本語で!)優しく手・足からタッチしていくと徐々に表情が優しくなる。
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| 40名を2人ずつ治療するので長時間待つ子もいるのだが誰ひとり騒がず自分の順番がくるのを待っていた。それにはすごく驚かされ感心する。治療が終わったのが4時15分くらい。校庭で子ども達と写真を撮り再び事務室へ行く。校長先生はこのような交流を喜んで下さり、『また来て下さい』と嬉しい言葉を戴いて学校を後にした |
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5月 5日(木) 〈午前〉 ベトナム事務所のスタッフを治療する。 女性は冷えによる腰痛・肩こり・腹痛が多く大極さんが鍼・温灸の治療をする。ミンさん(男性)はパソコンによる頭痛・肩こり、運動不足による腕の痛みを訴え、大極さんが治療をする。
〈午後〉 連日40度の猛暑で額・首全体・うでにできた多量のアセモをみやげに、そして日本人が忘れかけている『人』としての何かに触れたような優しい気持ちになってベトナムを後にした。
追伸 フォー・空心菜の炒め物・ベトナムコーヒーはとてもおいしかった!!
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